「〇〇の形は、××だ、それは…」で始まる数学の世界
国士舘大学教授/正田 良(しょうだ りょう)
10月13日の講師は、国士舘大学文学部教育学科で、算数教育を中心に小学校教員養成を担当している正田 良(しょうだ りょう)教授です。
先生は、つね日頃の仕事について、次のように話されています。
> 小学校低学年では好きな教科の代表格とも言える算数ですが、高学年になるとその人気度は低まり、中学・高校では、授業での視聴率さえ、低くなってしまいます。ましてや大学生ともなると。『数学をしないで済むと思って文学部に進学したのに、小学校の先生の免許のためとは言え、何で数学なんてしなければならないんですか?』…と、ほっぺたを膨らませて抗議してくる学生さんも、4月の第1回の授業では珍しくありません。そんなハリネズミみたいな学生さんを、はじめの25分間くらいで、ま、こんなんだったらちょっとは付き合ってあげてもいいかと思い、4年間で算数を「できれば避けたい教科」から、「子どもにおもしろさを教えたいな」と思う教科に変えようとしています。
> 私は20歳代、30歳代のとき、中学・高校で数学を教えていました。中学校3年生がこんなキャッチ・コピーを作ってくれました。≪視聴率ナンバーワンを誇るカリスマ教師≫ですって! もっとも、「カリスマ美容師」とかいう言葉がはやる前の時期だったので、ことによるとこの「カリスマ」という言葉には、「ボクたちの意見をあまり聞いてくれない」ってニュアンスの方が多かったのかもしれませんけどね。
> 算数って誰がやっても同じ答えになる楽しさがあります。でも、数学の発見はその人の個性の表れでもあります。数学は人によってさまざまなものがあります。それぞれの数学を、個性と個性とを結び付けて統合した何かを得ようと数学者は努力し楽しんでいます。そんな世界を、「○○の形は××だ」で始まるエッセイを糸口に皆さんと一緒に探検してみましょう。
次回授業は、エッセイという国語のような話で始まる算数の話。どんな探検になるか楽しみですね。
【主な著書】
『濃さの向こうに広がる世界』(学校図書)
『エクセルが教師 高校の数学を解く』松野陽一郎氏との共著(技術評論社)
野崎昭弘監修『数学の窓の開けかた』井上正允・小寺隆幸 他との共著(東京書籍)
『DIME授業書による楽しい数学』(明治図書)
ほか
※周辺は駐車禁止になっています。近隣の皆様の迷惑にならない様、ご配慮をお願いいたします。車での送迎時は正門前での誘導員の指示に従うようお願いいたします。
●会場内に教室までの案内表示を行います。事前に会場の入口より 23号館 2311教室 までの道のりをご確認しておいてください。
●教室の前方が学生席、後方が保護者席となっております。係の誘導に従いご着席ください。
※ご不明な点がございましたら、「子ども大学かわごえ」事務局(info@cuk.or.jp)までお問い合わせください。
●2018年10月13日(土)13:00~15:50頃(受付13:00~)
●筆記用具
①登下校は安全のため、保護者同伴でお願いします。
②保護者も受講できます。保護者と学生は別々の席になります。
③本校の授業は、一般の方の受講はできません。
④会場内では、当団体が特別に依頼した出版社・新聞・テレビ・ラジオ等の報道関係者以外の録音、撮影行為は一切禁止させて頂いております。 (録音、撮影行為をされた方には会場からの退出をお願いするとともにその内容を消去頂いております。)
⑤教室での飲食についてはお断りしております。(休み時間における水分補給は可能です。)
E-Mail : info@cuk.or.jp