子ども大学かわごえの学長、真下です。
子ども大学かわごえは、日本初の子どもたちのための大学として、2008年に活動を開始しました。以来、十数年にわたり、地元・川越において活動を続けさせて頂いております。
しかしながら、今般の新型コロナウイルス感染症の影響もあり、昨年度は活動を見送らせていただきました。子ども達の安全を守るという観点からの措置ではありましたが、大変残念なことでした。一方で我々は、2021年度こそは「保護者とともに、地域住民と行政、大学、企業その他の各種団体が一丸となって、地域の子ども達に学びの楽しさを教える」ことを目指し、準備を進めて参りました。
しかし新型コロナウイルス感染症の影響は、2021年5月現在も続いており、今年度も通常通りの活動をすることは難しいという判断をせざるをえなくなりました。2年連続でこのような事態になったことは、大変心苦しく感じているところです。
とはいえ、子ども大学かわごえは、未来ある地域の子どもたちに対し、知的好奇心を刺激し学問への興味を喚起することが一つの目的であり、子どもたちへの教育は、我々の使命でもあると考えています。
したがって今年度は、通常通りの活動は断念せざるをえませんが、オンライン授業を実施することで対応したいと考えています。既に多くの教育機関でオンラインでの授業が実施されており、技術的にもハードルは低く、十分な効果をあげることができるであろうと考えております。
子ども大学かわごえの理念が広く受け入れられた理由の一つとしては、私たちの活動が常に地域の方々の支援を頂きながら進められてきたことにある、と私は考えております。これまで支援を頂戴してきた川越の皆様に少しでもご恩をお返しするべく、この川越の地で、地域の皆様に支えながら、引き続き子ども達の「学び」を育てていきたいと思います。
子どもは人間として成長する過程で、さまざまな根源的な疑問を抱く。自然や社会 現象への「問い」こそ、「学び」の源泉であるが、現在の学校教育では時間や科目の
制約があって、そのような「真の学力」につながる教育に十分時間が割かれているか どうか疑問である。
子どもたちのこの素朴な「なぜ」を解明する大学レベルの授業体 験の機会を提供して、知的好奇心を刺激し学問への興味を喚起するべく川越地元 の3大学(東京国際大学、尚美学園大学、東洋大学)の教員と連携して『子ども大学 かわごえ』を立ち上げた。
そして地域の小学生に勉強(刻苦勉励)から学問(真理探究 )への一歩を踏み出すことを支援したいと考えている。
講師の専門分野や授業のテー マは様々だが、次の教育理念ですべての授業を貫きたい。
1.未来志向型考える教育を実施します。
2.わが国初の本格的子ども大学です。
3.一般市民、大学教授、小学校教員、産業人、行政職員など地域のボランティアが結 集してつくった市民立大学であり、地域の落とし子です。
4.純粋科学的な“なぜ”を追求する「はてな学」、キャリア教育の「生き方学」、郷土を知り地域 に貢献する「ふるさと学」が、教育プログラムの3本柱となっています。
これまでの活動が、多方面で評価を頂きました。
E-Mail : info@cuk.or.jp